2010年12月27日月曜日

今日の出来事

 夕方、数日前から疼いていた歯を抜いた。一歩一歩年寄りになって行く事を実感がする。
痺れと、抜いた後のなれない感覚で夕食の味が分からなくなる。
お昼、家人と新宿で美味しい天ぷらを食べておいて良かった。

まさ

2010年12月22日水曜日

リリース2書体

暮れも押し迫りフォントが2つリリースされました。一つはFONT1000より
「TA-シグマ」でこれは横太のゴシック体で組んだ際に横のラインがスッキリと並びタイトルに向いています。






















もうひとつは「デコモジ」より「コウボ469R」です。これは「コウボ469」の丸ゴシック体として制作しました。楽しいフォントに仕上がっています。




まさ

2010年12月13日月曜日

イントロはディック・ミネ

















少し遅れた。受付に着いた時会場からは昭和歌謡のイントロが聴こえてきた。♫

夢のスマロかホンキュの〜.....。席に着いたら曲は終り、「ディック・ミネの夜霧のブルースです」と言う小宮山博史氏の言葉から講演が始まった。

「明朝体活字の開発と東漸」が今回のテーマだ。

明朝体活字が中国から日本に入ってきたのは明治の初めだが、それでは中国で明朝体活字が最初に生まれたかというと実は遥かヨーロッパに源がある(中国は11世紀ころに活字印刷が始まっているが途中で途絶えた)。19世紀中国学が盛んになり対訳辞書の必要から、明朝体活字が盛んに開発された。皇帝ナポレオンは漢字の本を刊行し、あのボドニが彫刻した明朝体も素晴らしい(文字の意味は分からなくても形は真似できる。ただし濁点が一つ抜けていたが)。そんな中から2種類の明朝体活字を持って宣教師は船に乗り込み布教の地中国に向かい、上海の印刷所で漢字の聖書を刷り布教活動を進める。中国に渡った明朝体活字自体も新しい鋳造法により姿が激的に変容し、持参した活字を補完するサイズも鋳造されて行く。新し鋳造法とは簡単に言うと、それまでは金属に文字を逆字で凸刻していたが、金属材の彫刻から木材への彫刻に切り替え、メッキを応用して母型を鋳造する電胎法を開発した。これにより複雑な漢字も彫刻が容易になり完成度も上がり、小型化していった。

そんな上海で近代活字鋳造の機が熟した頃、日本ではまだ活字印刷どころか活字制作で戦っていた。そこで上海から技術者を招聘、依頼を受けたウイリアム・ギャンブルは電胎法というテクノロジーと活字を携えて海を渡り長崎の地にやって来る。これら一連の流れを多くの図版を示しながら解説をされた。その夜、私は明朝体の源流から東の果て日本まで時間と空間を旅する旅人になったような気持ちの高ぶりを覚えた。楽しかった。ありがとうございました。

12月6日連続セミナー「タイポグラフィの世界」

第1回「恋の四馬路か虹口の街か」〈明朝体活字の開発と東漸〉

相方が偶然図書館で「タイポグラフィの基礎」を見つけこのセミナーを知り申込んだ。


私のフォント「くもやじ」がタイトルに使われています。
相方が図書館で見つけてきました。


















まさ

2010年12月4日土曜日

思い出し出し-13

「レタリングなんて言うのは会社に入ってから覚えればいいんだ!」授業中私の机に来て言ったデザイン科教授の言葉。
学校では毎年選抜された人たちが教授の力?、顔?で少しランクの良いデザイン会社を面接する習わしになっているようで、運良く私もリストに入ったようだ。しかし「君は就職はしないのかね」と教授に訊かれ、もう一年レタリング学校へ行きます。なんてアッサリと言ったものだから、教授のメンツをつぶした格好になり、最初の言葉となった。
此の頃には写植会社主催の創作書体コンテストがあり、デザイン書を見れば素晴らしいロゴタイプが紙面を飾り、そのロゴだけを描いている人たちも居る事を知るようになると、自分もなんとかなるのではないかと思い、ついにはこの学校だけではだめだ、もうすこしレタリングを専門にした学校に行こうと考えるようになった。そしてデザイン雑誌に広告を出していた「佐藤敬之輔アートレタリングスクール」に決めていた。

年明けには横浜に行こうと作品の整理を始めた。

まさ

12月の展示

はや!12月も4日も過ぎてしまいましたが、、
すでに始まっているのですが、展示中の作品展などのおしらせです。

☆クリスマス+クリスマス展☆

羽ペン工房さんで開催中のクリスマス+クリスマス展
NoelとNew Yearポストカードと作品で参加しています!
かわいい雑貨もたくさんあるのでぜひご覧ください。

ギャラリー・羽ペン工房 12月5日までです!

2010クリクリDM.jpg
IMG_0377_1.jpg




☆モモカフェ☆

モモカフェスクール ホームページの12月の表紙を描かせてもらいました。

モモカフェマガジン(web)のクリエイターズギャラリーでは
12月中、森山美早の作品が展示されています。

一部の作品はクリスマス+クリスマス展に展示していますので
クリクリ展におでかけの際はチェックしてみてください☆


クリエイターズギャラリーの作品はリクエストといっていいのかな、
メモ代わりに書いていたイラストの感じがよかったそうで
そういう雰囲気のものがいいかも、ということで作ってみたものですが...
どうなんでしょうか〜〜

色々と力不足を感じていて(冷や汗;;)

でも作業中は楽しかったのでもっと描いてみようと思います。
やっぱり数だな。と。


よろしくお願いいたします。








2010年11月24日水曜日

コウボ469




WEB FONT「デコもじ」に新しい、かな書体「コウボ469」を加えました。
交差する部分が空いているため、黒みを押さえ、スッキリとしたフォントに
なりました。ぽこ、ぽこと離れた部分が酵母菌ように見えたので
この名前をつけました。469は特に意味はありませんが開発番号のようで
カッコいいかなと思い付けておきました。
気軽に使って頂けると嬉しいです。

まさ

2010年11月23日火曜日

キチム

原マスミさんのライブを観に吉祥寺のキチムへ。

すこし遅れて到着したら、受付でドリンクチケットのくるみを手渡され、
案内された席はステージの真後ろでピアノのすぐ隣り。
しばらくすると、キチムのオーナーでもある
クラムボンの原田郁子ちゃんが登場してそのピアノに座って歌いだした!

ピアノと私の距離は1.5メートルほど!

あまりのことに、、
ピアノとうたのすごさに、、、
祝福されている気すらした。
神さま、ありがとう!

ほわほわとしているようでいて、
深くつよい音色。
ゆたかで、ひろがりのある。
どんどん深く。

「銀河」(清志郎さんとの曲)
この歌をうたうために、
わたしは元気でいなくちゃと思う、
とさらっと言う郁子さんにじん。

鼻をずずっといわせながら聴きました。



原マスミさん、
ナマの原さんと原さんの生ライブ、一挙両得!
原マスミという異国の音とリズムが奏でる民謡のようでした。
寒い国ではなくて、南のほう。
最後の歌でなぜだか涙が止まらなくなっちゃって、
客席の向こうからステージを撮っているカメラに写ってたらやだなあと思う。

ライブはナマのものだから、
何が起こるか解らなくて
何が起こっても止められないから
進むしかなくて、
それがいいんだと思う。

ずっとライブに行ってなかったから
そんなことすら忘れてた。

ちいさな嘘をついてここの場に来たけど、それであってたんだと思うのは傲慢?
でも、自分の進みたい道へ行くために、
選ばなければならない時があるのならそうすべきだと思う。



くうくうさんが教えている、ふくしえんの人たちの絵の展示を
ライブ終了後、レストランの用意ができるまで観ていました。
というよりライブの間中もすごい絵だなあと思って気になっていたのだけど、
ドローイングの線がもんのすごく良くて。
色も線も自然に湧き出ている。
うわぁーーーすごいなと。

好きな青、青ならなんでもいいわけではなく、好きな青。
それだけで絵を描く女の子。
しびれました。


ライブと絵をたっぷり味わったあとはお腹を満たすべし。
ウラニワのごはんは本当のおいしさ。
きちんとした材料を使って、
確かな腕がちゃんと手間をかけて作ったおいしさ。
そして酒も料理も良心的なお値だんなのですごいなあと感動。
できるんだなあ、こんなことが。


しあわせなキチムの夜の帰り道にマリちゃんと話したこと。
たましいで生きている人たちの場だったね。
内臓があったかくなった。。


生きるためのエネルギーをたっぷりと。

ありがとう!

多目的スペース キチム




2010年11月15日月曜日

迷子
























ヤバい。道に迷った。
11月だけどこの暖かさに誘われて、のこのこと銀ブラ(古っ!)とシャレ込んだが帰り道が分からなくなった。高い所に行けば分かるかと思い登ってみたけど。
こらっ!勝手に写真なんかとるんじゃない。オレは、田舎者なんかじゃないんだ。陽の当たる所に出て、影の向きで方角を調べているだけなんだ。
でも登ってみたら意外と高いな、どうやって降りる?

まさ

2010年11月13日土曜日

Noël



クリスマスのカード「Noël」です。
はじめて書体にゴシック体を使ってみました。
文字のまわりをふわふわと繊細なラインが包みこんで、
小さな星がキラキラと輝いています。
色は暖かみのあるゴールド。
伝統的で落ち着いた雰囲気と華やかさのある
クリスマスカードになったと思います。


青山のON SUNDAYSさんと三鷹のDAYLIESさんにて販売されています。
詳しくはzizisのホームページでご覧ください。


2010年11月10日水曜日

本日は晴天なり....。

ガステーブルを新しくした。サイトで安い所と値段を調べ、合羽橋まで現物を見に下調べ、昨日その合羽橋のお店で購入。本日ガス屋さんに来てもらった。これ業務用だから一般家庭では使えませんよ規則です。と彼の一言。******。私はこの人生何を学んできたのだろう。

2010年11月7日日曜日

これが一番大事

 自分の考えの浅い事を痛感させられる事がある。それは、書体名の付け方についての質問が出た時のこと。答えられた小林章氏はタイプデザイナーのマシューカーター氏の言葉「名前を決めるのはフォント制作の中でも最も難しい内の一つだ」という言葉を引用した。えーっ!そんなに難しく考える事ないでしょ....と思ったが、「書体名は一番コンパクトなフォントサンプル」で、その書体の特徴をもつ文字を使いたい、と説明され納得。相方に話したら大受け!あなたのいままでのネーミンングはいい加減だったものね、と言われる始末。11月6日「ABCでabcを語ろう!Type Talks 第一回 小林章×高岡昌生」に参加。
帰りに買ったハンガリーが本店のケーキ店「ジェルボー」のケーキ、しっかりとした作りと濃厚な味でおいしい。余計な話。

まさ

2010年11月6日土曜日

パンとワインと。


昨年の夏以来の中目黒訪問ということで、久しぶりにふるすの東山のボン・ルパへ。ワインショップなのだけどチーズや生ハムも取り扱っていて、しかも安い!のです。フレッシュチーズはお店でカットしてもらったものが一番です。スーパーで売っている真空パック系は高いばかりか味も落ちるしでついつい敬遠していたので、ずらっと居並ぶチーズたちにほくほく♪ この日はグルゴンゾーラのドルチェ、やさしい青カビさん。ワインはMさんおすすめの Gérard RAPHET, Bourgogne Passetoutgrains に。透明感のあるやや暗めのルビー色で、味の印象もとてもきれいな赤。濃いばかりが赤の味じゃないんだな〜〜と発見、またひとつワインの味覚が広がったかんじ。和食にも合うとのことでしたが、秋味のサーモンソテーとも◎でした。Mさんありがとうっ!!



東山はちょうど日比谷線の中目黒と田園都市線の池尻大橋の中間くらいにあるので、帰りは池尻大橋からにして目当てのパン屋さん「TORO PAN TOKYO」へ。昨年の夏にオープンしたパン屋さんで、デュヌラルテにいた職人さんが開いたお店だそう。小さなお店ですがとてもいいお店。カンパーニュと東山パン(だったかな、たしか豆乳入りでシフォンケーキみたいな形をしているパン)を買って、ワインのおともにカンパーニュ、朝に東山パンをいただきました。小麦味はしあわせの味♪


TORO PAN TOKYO

 目黒区東山3-14-3

 03-3794-7106

 7:00〜19:00 日曜休み


・Bon repas

 http://www.bon-repas.co.jp/top/c_info/c_info.html



この界隈はおいしいものがたくさん。Cowbooksもあるし、 ときどき行けるようにしたいな。


more trees展

poster.jpg 文化の日に行ってきた more trees展はビルのあちこちで木の香りが感じられ、スゥーと息を吸い込みたくなる、そんな展示でした。

日本は世界有数の森林保有国なのに、木材の自給率がとても低いこと、間伐材はどんどん使用する事によって森が保たれていくこと。森は人の手が入らないと健全に保っていくことが難しいが、日本の森林は傾斜のきつい土地が多くとても手間がかかることなどなど、これまで知っていたことや知らなかったことを解りやすくまとめてしてある他に、間伐材を使用したプロダクツも見ることができてとても楽しかったです。

展示会場のAXISはインテリアや雑貨の店がたくさん入っているビルなので時間がいくらあっても足りない! そしてそして、深沢直人さんのベンチがなんともすてきな座り心地でした〜〜。あんなベンチを庭に置いてみるのもすてきかと。そんな庭があればですが!

地下の写真の展示も見応えあります。有名な作家さんのプリントも見られます。本物のプリントってぞくっとする色気があるので、写真集もいいけど生は見ておくといいと思う。


このところ「木」が個人的にキーワードになっているので、とても意味のある時間でした。


2010年11月2日火曜日

猫便り

きょうは秋晴れでしたね。猫たちにとっては日向ぼっこのできる貴重な日。


夏にからだ全体の毛を短く切ったモモですが、だいぶ伸びて毛並みがそろってきて、昨年より毛艶もよくなりました。

2匹でいるとしょっちゅう互いの身体を舐めあっています。それはそれは微笑ましい光景ですが、しばらくするとかならずガブガブ噛み出します。それも首筋をがぶっ。・・こういうのもスキンシップのうちなんでしょうか??




『もちろん愛情表現だよ。』


ふぅん、そう。
まあ何はともあれ仲良しでよかったね



2010年11月1日月曜日

昭和レトロ























 
青空にアドバルーン。日曜日出かけた際駅前で目にした、なにか懐かしい風景。パチンコ屋さんのものだが最近はあまり見かけることもなくなったので、記念に携帯に収める。
パソコンが壊れている時のもで、この間思い出したので載せてみました。
業務報告----new year card 原稿ができました。今年はスケッチが二転三転しましたが、伸びやかな意匠に落ち着きほっとしています。


まさ

2010年10月27日水曜日

影向の松


近くだから観るといいよと、春ころ勧められてから気になっていた影向の松(ようごうのまつ)に逢いにいってきました。たしかにおなじ区内ですが江戸川区は横に3本鉄道があるけれど縦の移動はバス頼りで、季節のいいうちに自転車でひとっ走りしようと思いたった次第。

案の定というか途中道に迷ったものの、無事に辿り着き、樹齢600年ともいう松に逢ってきました。...観る、というより、お逢いしにいくという感覚でした。何しろ相手は何百年もそこにいるんですから。ちょうど秋の菊の展示がされていて、境内には雅な音楽も流されていましたが、それとはまったく異なる佇まいの老松の姿に胸を打たれました。根を養生しているところなので近くには寄れませんが、苔むした木肌から伝わってくる空気がなんともいえず良いものでした。






2010年10月20日水曜日

ごぶさたしています。

19日、久しぶりに大勢の人の集まりに家人と出かけた。
最近は年のせいか、人恋しくも集まりは苦手というわがままな性格で籠っている事が多かったが、久しぶりに楽しい時間だった。特に懇親会ではお互い名前を知っているだけのフォントデザイナーの方々とも会って話ができたのも収穫の一つだ。これからはもう少し社会に適合していかないといけないかな?なんて思った一日であった。
久しぶりのブログは反省会になってしまった。

2010年8月25日水曜日

秋田へ3 ブルーホール


短い秋田滞在中に行きたい所があったので、また来るねといって祖母のベッドから離れた。そこは家から歩いて1分程の場所にある会社の、古い酒の仕込み蔵を改装してつくられたギャラリーだ。夏に祖父母の家に泊まると、祖父は毎朝車でこの会社に通っていたけれど、どうして歩いてすぐのところに車で行かなくちゃいけないのか子供心にずっと不思議で、歩いて行けばいいのにと思っていたが、いま思えばあれは祖父のけじめというか、気持ちの切替えだったのかもしれないなと思う。まあ、単に歩くのが嫌いで車が好きだったのかもしれないけれど。

蔵を改装したギャラリーは天井が高く広々としていて、ゆったりしたつくりが心地いい。9月20日までナショナル ジオグラフィックの写真家8人展をしていて、迫力満点の野生動物たちの写真にぴったりの空間! それにしてもなんて野生動物っていいんだろう。美しくてかわいくてせつなくて。ずっと見ていても飽きない写真です。常設展示の中村征夫さんのモノクロ写真が、これもまたよかったのです。古い時代に撮影されたようでその雰囲気もすごくいい。上の写真がそのポストカードです。

ギャラリーの真ん中には自然科学に関する本、写真集などを集めたコーナーもありました。木の床で靴がコツコツ鳴るのが気になる方のためにスリッパが置いてあったのですが、それよりも裸足になって歩くのが夏のおすすめです。きもちいいです!

ショップではギャラリーのグッズがある他に、お酒やお味噌の試食もできるので楽しいですよ。今回わたしは蕗味噌が気に入って家のおみやとしました。ちょいと甘めの秋田の味でした。



2010年8月21日土曜日

秋田へ 2


秋田の夏はかなり蒸し暑い。日本の米どころはたぶんどこもそうなのだと思うけど、北に位置する割にはかなりの湿度があるのです。東京と違って夜は涼しくなるけれど。
2日目は午前中に家の片付けを済ませてランチは外で食べることに。しかし隣町の美味しいそば屋はお休みだったのでブルーメッセという、秋田の名産品がたくさん集まっている場所へ移動。こういうレストラン食堂のメニューはカレーライスがいちばんはずれがなくて無難だという考えはまた当たったような気がします。どうでもいいことですが....


お昼の前にお墓へ寄ってお参りしてきたときに、若いお坊さんがTシャツに短パン姿で境内に座り、お盆の用意のために色々な道具を磨いていたのですが、お話するとやっぱり、お坊さんらしい話し方なのが、妙に新鮮でした。袈裟姿のお坊さんしか見たことがなかったので、実はかすかにショックを受けていたのだけど、考えてみれば同じ時代に生きているわけなんだしそれは普通なんですね〜〜。お逢いしたおっさん(秋田ではお坊さんをおっさんと呼びます。『お』が高い音ではじまるアクセントなので、おやじのオッサンとは違います。)は、小さい頃祖父母の家に来てお経をあげてくれたおっさんのお孫さんでした。





お土産品を一回りしてみてから祖母のいる病院へ。みんななんとなく気が沈んでしまうけど、元気を出して会いに行く。お昼の後の時間なのでひときわ眠いらしく、うつらうつらしている祖母を揺すって「おばあちゃん!」と呼ぶといったん眼を開くけれど夢の中で誰かに会ったかのようにぼんやりしてすぐに眼を閉じてしまう、ということを数回するうちに、ようやく、はっと驚いたように顔を見るとにこーっと笑ってくれた。昨年来た時よりもやはり時間の経過を感じさせたけれどそれとは別に、表情がなんというか赤ちゃんに近くなっていることにわたしは驚いた。どんどんこの世界の記憶が無くなっているのかもしれないと思う。

またすぐに眠ってしまう祖母の顔を撫でながら、昨年逢った時よりも自分が落ち着いていることを感じていた。ひとりではなく両親と来ているからかもしれない。赤ちゃんのようにすうすうと眠る祖母は愛おしく、その表情を眺めているうちに、わたしたちは辛さを感じているけれど、この現実を受け止めなくてはいけない...という考えが胸の内に浮かんできた。

祖母は時間をくれているのかな...。おばあちゃん、ありがとう。





2010年8月17日火曜日

夏...

まいにちあついです。

だから、たぶん、夏........ばて。

猫のことじゃなくて、にんげんのママのことですよ。


ぼくはいつもとねてる場所がちがうだけだよ。

ここは朝は風が涼しくてきもちいいの。





げんかんのちっちゃいお庭で

ジジくんと涼んでいるところです。

赤いひもをもっているのは、しつじです。

ここはちょくしゃにっこうがあまり当たらないから、

ぺったりするとお腹がきもちいいんだよ。



だけど

もうそろそろ涼しくなってもいいかなあ?

にんげんのママは仕事がすすまないのを

気にはしているみたいです。

早くしたらいいのにとぼくは思います。



ごはん、まだかなー

またね。




モモ

2010年8月10日火曜日

秋田へ。



日曜日の朝。両親と実家の近くの駅で待ち合わせをしたら、なぜか一時間も待たされて、それから車で秋田の祖母の家に向かった。
まず茨城県の牛久から常磐道に入り、磐越線を通過して東北道に入ってずっと北上して、福島、宮城、岩手を通って秋田へとひたすら走る。東北道はまっすぐすぎて運転するのがつまらないと父は言うけれど、濃い緑のなかをぐんぐん車を走らせるのは私は楽しい。日曜日はずっと快晴で、かんかん照りで、たしか国見峠を過ぎた頃の道路わきの温度表示が35度になっていた! 北上していることと岩手から秋田へは山を抜けるので涼しかったが、平野部に出るとやっぱり暑かった。






祖母の家といっても祖母は家には住んでいなくて、もう何年も施設で暮らしている。この日はともかく家に行き、スーパーで調達した秋田風のお惣菜などをおかずに晩ご飯を食べて、前に誰かが来てから何ヶ月も使っていない畳を拭いてから布団を敷き、お風呂に入ってバタンキュウ。
翌朝は5時過ぎに目が覚めて、カメラを持って裏の畑に行く。昔から畑を手伝ってくれているてっちゃんが今も世話をしてくれているので、8月の今は夏野菜がたわわに実っている。朝ご飯用にとトマトやきゅうり、オクラを採っていると、ものすごい勢いで蚊が寄ってきたので、私の血と野菜のトレードみたいになってしまったけれど、カラダを張って採ってきた朝摘み野菜のサラダはおいしかった。



洗濯、掃除とそれぞれに仕事をしたあと、物持ちのいいおばあちゃんの古い古い洋服を見て、かわいいプリントの夏服などを何着かもらうことにした。祖母が若い時分に着ていたらしい昭和20〜30年代の洋服は、リメイクしたら普段着にできそうな気がするし、布地として見ていてもすごくかわいい。アレンジしてみたいイメージが湧くと、お裁縫の腕も、もうちょっとマトモな仕上げができるようになりたいなとやる気がでる。そうはいっても、時間をみつけてぼちぼちやるしかないのだけど.....、楽しみがふえました。



そういえばもっと若い頃の祖母の写真では着物姿で赤ちゃんを抱いていたから、おそらくそのころに女の人の日常着が和服から洋服に変わっていったのでしょうね、なんだか不思議.......。


2010年8月9日月曜日

来場感謝!

〜トニカク文字イリ〜ポストカード展
無事終了いたしました。
暑い最中、おいでいただきまして
ありがとうございました。

2010年8月4日水曜日

ポストカード展でみつけたもの。



昨日ポストカード展で収穫してきたカードたちです。

ぐるっと一周見て回ってから、
気に入ったポストカードを手に取っていたらこんなに!
色々工夫してアイデアあって面白いです。

テキン部のポストカードいいですよ〜〜
部屋の正面にはテキンちゃんも
鎮座ましましてお出迎えしてくれます。


それにしても黒猫がみんな
うちのジジに見えるという病は治ることはない?
モデルはアズちゃんだろうとわかっているのにねぇ。


2010年8月3日火曜日

新作ポストカード出来ました。

やっと新作のポストカードが刷上がりました。
予定より遅れてしまいましたが、本日スタートの
ポストカード展には間に合いました! よかった!


実は今回はじめての2色展開なのですが、
茶色の「アースブラウン」
緑色の「モスグリーン」
になりました。

植木鉢の乾いた土に水をあげたときに
土の色がなんともいえずいい色で、ほっとして、
ああこの色にしよう! と思いました。
それなら、緑は苔色でと
すんなりモスグリーンに落ち着きました。



さて、この2つのポストカード、
文字デザインはほとんど同じデザインです。
どこが違うでしょうか?

1段と2段組み。

はい。もちろんそうですが、
ほんのちょっと、
もっとほんのちょっこっとの調整をしています。

わかりますか?


本物で確かめたいという方、どうぞ
トニカク文字イリ ポストカード展にて実物をじっくりご覧くださいませ。

8月8日まで開催です。






2010年7月28日水曜日

掲載されました。



















河出書房新社 Logo World-ロゴワールド-に
zizis card-ジジスカード-用に制作いたしました文字が
3点掲載されております。

小さなニュースをお伝えいたしました。


2010年7月27日火曜日

8月のおしらせいろいろ。

これぞ夏!という日々ですね。
暑いのは当たり前なんだから、楽しんで過ごしたいなあと思っています。ところで最近、ふとした拍子にこどもの頃の夏を思い出すことが多くて、夏の記憶はほかの季節よりも強烈な光とともに記憶に残るのかな?と思ったり。 たとえば学校からの帰り道、猛烈な陽射しを避けて日陰を歩いていたこととか、祖父母に連れられて見たお寺の閻魔さま、境内に蛙がたくさんいたこと。夏はこどもの頃の自分と近くなれる季節なのかもしれません。



おしらせ その1

さて、遅れ気味だった新作のポストカードがようやくできそうです!
こちらはまだトンボ付きの貴重な画像。ほわっとしたグリーン、これともう一色色違いでブラウンも作りました。何のカードかわかるでしょうか? 色違いで作るのは初めての試みなので、どうなるのか自分たちもワクワクしています。刷り上がりまであとすこしです、どうぞお楽しみに! 





おしらせ その2

 8月3日(火)〜8日(日)
 11:00 ― 19:00(初日13:00より 最終日17:00まで)
 ギャラリー・羽ペン工房



文字好きと言葉好きが集まってのポストカード展です。
カリグラフィー、タイポグラフィー、活版、凸版、手書きetc.
面白い展示になりそうなので、ぜひご覧ください!
ジジスの新作のポストカード2種も並びますので、こちらもぜひご覧ください。



おしらせ その3


さいごはこれです。
2004年に制作したRainbow daysのミニブックなのですが、箱のなかを整理していて組み立て中の部品などが見つかりました。昔のものですが、久しぶりに眺めてみると案外いいんじゃない? と思えたので、足りない材料を足して出来る数だけまた作ることにしました。

本体部分は2004年と同じですが、2010年版には3冊入れられるケースを用意しました。

もっと詳しい内容は8月になりましたらお知らせします。


どうぞお楽しみに!!



2010年7月24日土曜日

「活版、ほとんどリンゴ」展

連休の最終日に Printed Things の展示会を観てきました。
さわやかな活版、というと何だか不思議ですが、夏の明るい陽射しとテキンをしつらえた室内との対照がすっきりとしていて印象的だったのです。男の人が三人いても暑苦しさを感じなかったので(笑)、いっそうさわやかな印象になったのかもしれない。



プリントは印圧とインクの量をちょっとづつ調整いたもので、その組み合わせは100以上あり、写真は一番強いタイプのもの。ずらっと並べてみると同じ版とインクなのに出来上がりにとても差があることがわかり、なるほどと感心しました。

テキンで紙をセットしているところ。
奥にいるのは菊川印刷のワタナベさん。


そしてこちら特製7種のスープのポストカード。
キャロット、ガスパチョ、コーン、カボチャ、ソラマメ、コマツナの7味! パーティーではリンゴのスープを用意されていたそうです。(ほんとは行けるはずだったのに!飲みたかった...。)



秋にまた展示会をされるそうなので楽しみです!




夏猫



こうも暑くなると毛皮を着た猫たちはぐったり。
大丈夫かなと様子を見ていると、
ひたすらに寝て過ごすことにしたようで
いつも以上にぐうぐう寝ています。


zzzzzzzzzzzzzzzzzz...........





「こう暑くっちゃ、やってらんねーよぉ。」



何か目新しいものがあると、
とりあえず乗ってみる習慣のあるジジ。

洗濯物にはじまり、紙袋、スーパーの袋、新聞紙.......



2010年7月16日金曜日

知らぬは....

調べることがあって、故郷の町のサイトに行った。
「カレーラーメン」の文字が眼に飛び込んで来たので、調べ物も後回しにしてクリック。
何十年も前から、工場の職人さんの昼食などで、食べられてきたらしい。それが、最近の地方発のB級グルメと町おこしに便乗して、カレーラーメンを町全体で盛り上げようとなったようで、市内のラーメン屋さんで無いところはないと言う事だ。
実家や親戚は皆知っていたて、私だけが三十数年も知らなかった事実。
喰いてーっ!


2010年7月10日土曜日

雨の日のすごしかた。モモ編



つまんないなぁー。ここんとこ雨ばっかり。



あぁぁ、つまんない。もう寝ようかな。

・・よっこらしょっと。




— 寝るのはいいけど。
 モモ、その格好はラクだからそうしてるの?




そうだけど、なにか?



2010年7月7日水曜日

疼く

 頬の腫れに堪えきれず、ネットにすがり歯医者さんを捜す日曜日。このご時世休みの日にも開いている病院は結構あるらしい。
駅の向こう側まで歩いて行き見てもらいなんとか痛みは遠のく。もらった薬で三日間もたせ、掛り付けの歯医者に。
ポケットが深く、おまけに知覚過敏のダブルパンチ!(古い)「もうすこしがんばってみて、抜くのはそれからでも...」とお医者さんの言葉。私の歯はこの梅雨空のように鬱陶しい。

2010年7月6日火曜日

涼む

こうも毎日蒸し暑い日が続くとさすがの猫もぐったりです。
家中の涼しい場所を探してはウロウロとしていますが、どういうわけか人間のいる場所が好きらしく人が移動するとほどなくついてきて、にぁと短く鳴いてまた寝転がります。

この写真は私の化粧待ちの図。
化粧をすると出かける、とわかっていてその時にちょこっと外へ出してもらおうという算段です。










しかしジジ、いくらなんでもそれは、
緩みすぎなんじゃないの?





そんなこといって、この写真ボケボケじゃない?















たしかに、暑すぎたよね。


2010年7月2日金曜日

Bonnes idées 七夕のカード










まだ梅雨空も残っていますが、もうすぐ七夕ですね。
子どものころは笹に色とりどりの飾りを
作ってつり下げるのが好きで楽しみにしていました。

今回はカードを短冊に見立て、さらに
スパンコールとビーズで飾りをつけて七夕飾り風にしました。
笹の葉と一緒に並べるだけでも七夕気分になれます。


さらに。
これなら猫もいたずらしないだろうから家でも飾れる...
と思って作りました。 笑


2010年7月1日木曜日

エヴァンゲリオン

何年も前からエヴァンゲリオンは気になっていたけどずーーっと観れなかったのを、相方がYou Tubeで見つけたのをいいことに、一気に観てしまった。便利な世の中だなあとつくづく思う。

ざーっと一回観たことで掴めたことと、解っていないことがあると思うがとりあえず忘れないうちに感想を書き留めておきたい。

エヴァンゲリオンのテーマは主人公のシンジの悩みに象徴されていて、過去の(イヤな)出来事をどうやって受け入れるか、自分を、現実を受け入れて行くかということで、つまりはいかにして生きるか、生き延びて行くかということ。そして生き延びるには、自分、現実を受けれ入れなければいけないということ、現実を受け入れる方法を提示することだと思った。


シンジの父ゲンドウの物語もあるけれど、おそらくそれは大人の物語なので、詳しくは語られていない。制作はかなり切羽詰まった状況だったようだから、そこまで踏み込めなかったのかもしれないし、視聴者層を考慮すると必要なかったのかもしれない。


使徒は、、、ひとの心の寂しさや闇の象徴なのかなーーとおもうけど。でも、使徒をモデルにつくったエヴァンゲリオンが人造人間ということはどういうことなんだろう? 一回観ただけでは全体を把握しきれないけど、何度観ても把握できるほど描かれていないんじゃないかな? だからみんなが気になるんだろーか。わからない。

こんなざっくり観ただけであれこれ云っていると叱られそう。でも観始めたら止まらない程面白かったからこそ、いまのうちに印象を書いておきたかった。またいつか観たらまた違うことを感じるのかもしれないから。






夏がきた。













今日、近くの公園を通ったら蝉の声が聞こえた。髪の毛の薄くなった頭に太陽の光がいたい。

写真は東京メトロ竹橋駅の支柱に何枚もありました。プラスチックの板で切り抜いてあるようでわずかに厚みがあります。
「前」の月が止めてないのがすこしレトロな感じ、でもなんで()なんだろう。

2010年6月26日土曜日

足癖

紫陽花のきれいな季節になりました。近くにある親水公園では小川の脇に植えられた紫陽花が川面を覗き込むように咲いていて、水辺に咲く姿も美しく、こういうのは梅雨ならではの楽しみですね。


とはいえ家にずっといる猫にとっては、雨の天気はただひたすらだるーい様子。

そんな猫を観ていてひとつ発見したこと。
モモは後ろ足を組むのが癖なんですが、どうやらいつも同じ方向らしい。




ね、モモ。
そのしっぽ、ちょっとセクシーじゃない??


・・・・・・。
べつに。ぼく男の子だし。


そうでした.......。