2010年5月31日月曜日
2010年5月30日日曜日
THE LIBRARY、カイガのカイキ
火曜日、足利市美術館で開催中の「THE LIBRARY」を観るために足利市へ。平日の午前中は人影もまばらで、ゆっくりと作品と向かいあうことができたので平日でよかったと思いました。作品を手に取って観ることが出来るので混み合っていたら遠慮してしまい、あっという間に出て来てしまったかもしれないから。
さて展示はどれも面白かった中でも印象的だったのは、高石麻代の mi libro ―箱庭のようにオブジェを動かして遊ぶことができる― 、黒須信雄の生滅記―真っ黒の本に浮かぶ文様は秘密を覗き見ているような気になる―、本原玲子の bits & pieces ―言葉がプリントされた果実の形を立体は部屋に置いて、雨の日に手に取って気の向いた所を読んでみたい—、ミツイタカシの Inner Space Books ―虫食いのような穴が空いた本で、これは触れなかったのだがパラパラめくりたい衝動に駆られました—などです。
そして松永亨子の External reading #1 斜陽。ぴったりとした箱に収められた32個の立方体に断片的に透けて見えるテキストと何かの風景を、ひとつひとつ眺めて、箱に入れてまた出して見て、向きを変えて収めてみる。じつは松永さんの作品は会場ですぐに目に入ったけれど最後の楽しみにとっておいたのです。そうして多くの作品の後で観ても彼女の手仕事の確かさは迫力があり、独自の視点と思考がくっきりとあるのが一層際立って見えてすごいなあと感動しました。今日まで(レポート遅くてすみません)京田辺で個展をされていたそうですが、その個展のレポートを読んでいると一層興味が湧いて来ました。松永ワールドはこれからも要チェックです!
『この作品は、外部記憶が入り交じる現代の読書体験そのものを、かたちとして表したものだといえる。』展覧会パンフレットより
同時開催の「カイガのカイキ」もとてもよかった。内海聖史の天井まで届く巨大な画面は圧倒的で、小さくなって下から眺めていると色の中に潜り込んだような感覚。・・ヘッドフォンをつけてヴォリュームをうんと大きくして音楽を聴いているときの感覚(もしくはライブハウス)と似ているなあと思ったのだけど、ぐわぁぁあんとしていい気持ち。岡田真宏の色鉛筆の線でできた大画面にも目を奪われた。静的な画面なのにざわざわとうごめいて、沢山の色がきらきらと反射しているように見えるのが面白く、画面から音が聴こえてくるような気がしていた。平原辰夫のマチエールを追求した絵は、もし買うのだったらどれがいいかな(あくまでもしもですが)と考えながら行きつ戻りつしていたけれど、こういう場で観るとひとつひとつの絵は呼応しあって場の空気を作っているからまるで決められなかった! ですが2010年制作のものが好きでした。
それにしても両展示ともパネルの説明がとても良く、いいキュレーターがいるのだなあと思いました。地方の美術館にはなかなか行くことがないのですがたまには来てみるものですね。
足利みやげ(自分の)
み
2010年5月29日土曜日
三鷹 デイリーズ
2010年5月28日金曜日
モモ初仕事
ネコちゃんは? ネコちゃんは?
母親らしき声が。今日はネコちゃんいないね。
私はすかさず窓越しに「ちょっと待っててね」と
女の子に言って二階に上がり
テーブルの下に居たモモを抱きかかえ
玄関から外に出た。
初めまして「モモちゃんでーす」
女の子は喜び、母親はすこし恐縮していた。
モモと私は「幼稚園がんばって」と手を振り
女の子を見送って家に入った。
相方に「モモにファンが出来たよ」と報告すると
そう言う時の女性のセリフは決まっているようで
「あなた、バッカじゃないの」である。
今日、私の親バカはここに完成した。
ま
2010年5月27日木曜日
ミツマタの花
野菜の宅配を利用していて月に一回タブロイド判の新聞が入っています。もう5月も終わろうというころに読んでいなかったことに気がつき読んでいたとき、表紙のこの不思議な花は何だろうと思ったらミツマタの花でした。
2010年5月26日水曜日
Bonnes idées 父の日のアイデア
2010年5月23日日曜日
時の流れに身をおっかけて
相方がtwitterを始めた。いきなり大量の情報が押し寄せて来た。1〜2週間で知った文字関係の情報。
「原字ものがたり」展--デジタルフォントの原型--小宮山さんが関係されているのでこれははずせない。「デコもじ」のサービスが始まった。昨年の秋誘いを受けてかな書体を一つ制作した。web font技術をつかいサイト上でいろいろなフォントを変更することが出来るという事だ。フォントデザインの新しいフィールド?の誕生。YUKI Akariさんが文字ブック「文字をつくる 9人の書体デザイナー」という本を作っていると言う事。6月11日発売予定。今から楽しみ。アドビの西塚涼子さんがNY TDCのタイプフェイス部門で受賞された。プロポーショナルかな書体「かづらき」。和文ですよ、プロポーショナルですよ。すごい!......ざっと大きなものでもこのくらいで
情報を追いかけているだけで時間が経ってしまう。文字なんか作っていられないくらいの時間が過ぎる。立ち続けるか、流されるか、身を任せるか。
2010年5月21日金曜日
catalyser
2010年5月19日水曜日
2010年5月18日火曜日
ルーシー・リー展、NINAGAWA BAROQUE
地下鉄の車内からルーシー・リーの展覧会ポスターが、目に入った時一瞬信じられなかった。いつごろ知ったのかは記憶にないが母の陶芸の資料から見つけたのだと思う。一目で好きになったルーシー・リーの作品を、京都の恵文社で作品集を求めてからは時々本を開いて部屋で眺められるようになったけれど、本物を日本で見られるなんて思ってもいなかったから、ポスターを見つけた時から楽しみにしていた。
展覧会は一人で行って自分のペースで観ることが多いのですが、今回は珍しく彼も観たいというので一緒に行ってきました。行く前から二人とも期待でわくわくしていて、こういう時案外期待はずれだったりするものだけど、今回はその期待をさらに上回って素晴らしかった。ルーシー・リーは釉薬の研究に熱心だったそうで、表情の違う器がたくさんあるが、そのどれもがとても魅力的でいいなあと思えてしまうことがすごく不思議。イギリスに移住してしばらく仕事のために作っていたというボタンたちは、ひとつづつ型を作って作られている、とても手の掛かるものできらきらと美しい。現代的であると同時に遺跡の中から発見されたような、ヨーロッパの歴史が感じられるような気配も持っていたと思います。
私にとってすごく発見だったのは器の形に揺らぎがあるということでした。写真で見ているといつも視点が固定されているからとても硬質な印象があったのに、実際にぐるっと歩きながら器を眺めると、形は決して固定されていずに揺らいでいるのです。それでいてきりりと決まっている。かっこいいなあ、大きいなあーと感激しっぱなしでした。
そして。各々勝手に見ながらも時折合流してはかっこいいなあ!と感動していた最中もずっと相方が気にしていた事、それは展示会のバネル。フォントは全体に大きめに組んであるので作品解説も読みやすく親切だったのですが、この書体はタテ組用でヨコ組には向いていないし選択したウエイトが良くないとぶつぶつ.......。そういえばちょっと目がちかちかするかな、と云ったらそれは白と黒の分量が同じくらいだから読みづらいんだと。もうすこし、太いか細いかした方がいいんだ、ぶつぶつ、そもそもこの書体は違う、リューミンかヒラギノにしたらいいじゃないか、ぶつぶつぶつ。なんか気の毒ですらあります、そんなに気になるものかなぁ....、職業病なんでしょうね。ちなみに私はまったく気になりませんでしたがそれもどうなんだろう!?
ルーシー・リーを堪能した後ランチは神宮前に移動して、ル・プレヴェールに行ってみることに。きちんとした材料で手で作られた料理はカラダにも良さそうで美味しかった!このランチはお得ですね。ここは自然派ワインがウリなのに薬を飲んだばかりだったので自粛....残念〜〜。(....美術館でくしゃみを連発していたのは私です、いらしてた方すみません!)しかしこのGYLEというビル、3FにMoMA デザインストアがあって、その隣りのEYE OF GYLEでもイベント展示をしているし、B1Fもベーカリー、グロッサリー充実していて、隔週末でファーマーズマーケットもしているらしく、美しいものとうまいもの文化と揃った場所になっていてなかなか面白そうです。
さてしっかりエネルギー補給が終わったので次は恵比寿へ。NADiffに来るのは久しぶりでしたが迷わずに到着。不思議な場所だからカラダが記憶するのかな? 蜷川実花さんの写真、大きな会場でうわーーーっとあるの好きですが、狭い空間にぎゅっとさせるのも彼女らしいのかもしれないと思いました。今回は地下のどピンクの部屋がくらくら来て笑えて好きでした。
ルーシー・リーと蜷川実花、女性という以外に共通点はないようにみえます。それなのにどちらもものすごーーく好きな作家です。共通するところを探ってみるのも面白いかもしれないですが、このまま好きというだけで当分はいいかなぁと思っています。幸せたっぷりな一日でした。
最後に。NADiffのブックストアで見つけた新聞形式の季刊誌、とても良かったです。こういう薄くて大きな紙の印刷物、たまに見つけるとすごく嬉しい。昔アニエスbがモノクロ写真をぺらぺら紙にプリントして折り畳んだものを配っていたのもよかったなぁ。