2010年6月14日月曜日

ジョゼフ・コーネル × 高橋睦郎 箱宇宙を讃えて


「ジョゼフ・コーネル × 高橋睦郎」を観るために、数年ぶりに訪れた川村記念美術館は増築されたらしく、マーク・ロスコやカルダーの部屋ができていて常設も以前より面白かった。カルダーのモビールは大きくて初めて観た時はびっくりしたものだけど、何度観てもとってもいい。あんなものが置ける家に住めたらいいだろうな。


コーネルの箱の展示は暗い星空の部屋になっていて、それだけで独特な雰囲気、ひっそりと秘密を覗きみているようでわくわくする。私はジョゼフ・コーネルを知らなかったけれど、自分がいいなあと思ったものを作る人の中にコーネルを好きな人ってかなりいるような気がした。知らないうちに間接的に影響受けてきたのかもなどと考えながらゆっくりと観た。


展示もいいけれどフランス綴じの図録がこれまたうっとりする手触りと印刷でたまらない!  持ち帰ってもいっぺんに開いてしまうのは勿体ないので数ページだけ開き、残りのページはまだ秘密をかかえたままにして本棚に戻しました。ひっそりとページを切り開く楽しみをまた味わえるように。


同じ市内なので迎えに来てくれる父の車が到着するまで、庭を眺めていようと外へ出ると、さっきまで池にいたあひるたちが歩道近くまで上がって来ていたので、近づいて手を伸ばすとぱっくりと噛み付かれました。ちょうど親子連れが写真を撮ろうとしていたところに私は割り込んでしまったようで、ほらほら、手を出したらかまれるよ〜〜、とダメなほうの格好の見本に。いい大人なのに。それにしてもあひるの口には歯がないので怪我はしないけど、とっても大きな口でびっくりした!






そして両親と近くのイタリアンでランチの後、ちょっと歴博に寄っていい? と頼んで道を曲がったところで急に父がエンジンが変だ! と言い出し、あれ、そうかもね? と言いながら道の脇に寄せて停車したっきり、エンジンは動かなくなり。

あちこちに父が電話で連絡をしている間、私もそれなりに手伝いなどをして一段落したころ、ちょっと歩いてくると散歩に出た母。戻ってくると嬉しそうに野草の花束を抱えているので、暢気ねぇ!と云う私に、『だってわたし車のこと何も分からないし、わたしには関係ないし。ほらこれ、きれいでしょう!?』とのこと。ううむ、このひと事っぷり、さすが我が母。キャストが違えばわたしがこの役だな。と思ったことでした......。この後佐倉駅までとことこと歩き、とんだ珍道中になった一日。



ドクダミの花もいいにおいでしょ〜〜と摘んでいました。そうかなぁ。

2 件のコメント:

  1. コーネルさんの展示図録、夢がありますよね。
    私は未だにリボンすら解くことができません。
    背表紙を見ているだけでワクワクです。

    川村美術館から佐倉駅まで徒歩・・・・
    お疲れさまでした。でも楽しそうな珍道中。
    やはり、母娘ですね(笑)

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  2. なんて純真な....。うししし、とすぐにリボンを解いてしまいましたよ。。。
    ほんとにすてき、夢のある美しい図録。ここから学びたいことがたくさんです。

    う、やっぱり母娘.....なんか凹みそうですわ...

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