短い秋田滞在中に行きたい所があったので、また来るねといって祖母のベッドから離れた。そこは家から歩いて1分程の場所にある会社の、古い酒の仕込み蔵を改装してつくられたギャラリーだ。夏に祖父母の家に泊まると、祖父は毎朝車でこの会社に通っていたけれど、どうして歩いてすぐのところに車で行かなくちゃいけないのか子供心にずっと不思議で、歩いて行けばいいのにと思っていたが、いま思えばあれは祖父のけじめというか、気持ちの切替えだったのかもしれないなと思う。まあ、単に歩くのが嫌いで車が好きだったのかもしれないけれど。
蔵を改装したギャラリーは天井が高く広々としていて、ゆったりしたつくりが心地いい。9月20日までナショナル ジオグラフィックの写真家8人展をしていて、迫力満点の野生動物たちの写真にぴったりの空間! それにしてもなんて野生動物っていいんだろう。美しくてかわいくてせつなくて。ずっと見ていても飽きない写真です。常設展示の中村征夫さんのモノクロ写真が、これもまたよかったのです。古い時代に撮影されたようでその雰囲気もすごくいい。上の写真がそのポストカードです。
ギャラリーの真ん中には自然科学に関する本、写真集などを集めたコーナーもありました。木の床で靴がコツコツ鳴るのが気になる方のためにスリッパが置いてあったのですが、それよりも裸足になって歩くのが夏のおすすめです。きもちいいです!
ショップではギャラリーのグッズがある他に、お酒やお味噌の試食もできるので楽しいですよ。今回わたしは蕗味噌が気に入って家のおみやとしました。ちょいと甘めの秋田の味でした。
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