2010年8月25日水曜日

秋田へ3 ブルーホール


短い秋田滞在中に行きたい所があったので、また来るねといって祖母のベッドから離れた。そこは家から歩いて1分程の場所にある会社の、古い酒の仕込み蔵を改装してつくられたギャラリーだ。夏に祖父母の家に泊まると、祖父は毎朝車でこの会社に通っていたけれど、どうして歩いてすぐのところに車で行かなくちゃいけないのか子供心にずっと不思議で、歩いて行けばいいのにと思っていたが、いま思えばあれは祖父のけじめというか、気持ちの切替えだったのかもしれないなと思う。まあ、単に歩くのが嫌いで車が好きだったのかもしれないけれど。

蔵を改装したギャラリーは天井が高く広々としていて、ゆったりしたつくりが心地いい。9月20日までナショナル ジオグラフィックの写真家8人展をしていて、迫力満点の野生動物たちの写真にぴったりの空間! それにしてもなんて野生動物っていいんだろう。美しくてかわいくてせつなくて。ずっと見ていても飽きない写真です。常設展示の中村征夫さんのモノクロ写真が、これもまたよかったのです。古い時代に撮影されたようでその雰囲気もすごくいい。上の写真がそのポストカードです。

ギャラリーの真ん中には自然科学に関する本、写真集などを集めたコーナーもありました。木の床で靴がコツコツ鳴るのが気になる方のためにスリッパが置いてあったのですが、それよりも裸足になって歩くのが夏のおすすめです。きもちいいです!

ショップではギャラリーのグッズがある他に、お酒やお味噌の試食もできるので楽しいですよ。今回わたしは蕗味噌が気に入って家のおみやとしました。ちょいと甘めの秋田の味でした。



2010年8月21日土曜日

秋田へ 2


秋田の夏はかなり蒸し暑い。日本の米どころはたぶんどこもそうなのだと思うけど、北に位置する割にはかなりの湿度があるのです。東京と違って夜は涼しくなるけれど。
2日目は午前中に家の片付けを済ませてランチは外で食べることに。しかし隣町の美味しいそば屋はお休みだったのでブルーメッセという、秋田の名産品がたくさん集まっている場所へ移動。こういうレストラン食堂のメニューはカレーライスがいちばんはずれがなくて無難だという考えはまた当たったような気がします。どうでもいいことですが....


お昼の前にお墓へ寄ってお参りしてきたときに、若いお坊さんがTシャツに短パン姿で境内に座り、お盆の用意のために色々な道具を磨いていたのですが、お話するとやっぱり、お坊さんらしい話し方なのが、妙に新鮮でした。袈裟姿のお坊さんしか見たことがなかったので、実はかすかにショックを受けていたのだけど、考えてみれば同じ時代に生きているわけなんだしそれは普通なんですね〜〜。お逢いしたおっさん(秋田ではお坊さんをおっさんと呼びます。『お』が高い音ではじまるアクセントなので、おやじのオッサンとは違います。)は、小さい頃祖父母の家に来てお経をあげてくれたおっさんのお孫さんでした。





お土産品を一回りしてみてから祖母のいる病院へ。みんななんとなく気が沈んでしまうけど、元気を出して会いに行く。お昼の後の時間なのでひときわ眠いらしく、うつらうつらしている祖母を揺すって「おばあちゃん!」と呼ぶといったん眼を開くけれど夢の中で誰かに会ったかのようにぼんやりしてすぐに眼を閉じてしまう、ということを数回するうちに、ようやく、はっと驚いたように顔を見るとにこーっと笑ってくれた。昨年来た時よりもやはり時間の経過を感じさせたけれどそれとは別に、表情がなんというか赤ちゃんに近くなっていることにわたしは驚いた。どんどんこの世界の記憶が無くなっているのかもしれないと思う。

またすぐに眠ってしまう祖母の顔を撫でながら、昨年逢った時よりも自分が落ち着いていることを感じていた。ひとりではなく両親と来ているからかもしれない。赤ちゃんのようにすうすうと眠る祖母は愛おしく、その表情を眺めているうちに、わたしたちは辛さを感じているけれど、この現実を受け止めなくてはいけない...という考えが胸の内に浮かんできた。

祖母は時間をくれているのかな...。おばあちゃん、ありがとう。





2010年8月17日火曜日

夏...

まいにちあついです。

だから、たぶん、夏........ばて。

猫のことじゃなくて、にんげんのママのことですよ。


ぼくはいつもとねてる場所がちがうだけだよ。

ここは朝は風が涼しくてきもちいいの。





げんかんのちっちゃいお庭で

ジジくんと涼んでいるところです。

赤いひもをもっているのは、しつじです。

ここはちょくしゃにっこうがあまり当たらないから、

ぺったりするとお腹がきもちいいんだよ。



だけど

もうそろそろ涼しくなってもいいかなあ?

にんげんのママは仕事がすすまないのを

気にはしているみたいです。

早くしたらいいのにとぼくは思います。



ごはん、まだかなー

またね。




モモ

2010年8月10日火曜日

秋田へ。



日曜日の朝。両親と実家の近くの駅で待ち合わせをしたら、なぜか一時間も待たされて、それから車で秋田の祖母の家に向かった。
まず茨城県の牛久から常磐道に入り、磐越線を通過して東北道に入ってずっと北上して、福島、宮城、岩手を通って秋田へとひたすら走る。東北道はまっすぐすぎて運転するのがつまらないと父は言うけれど、濃い緑のなかをぐんぐん車を走らせるのは私は楽しい。日曜日はずっと快晴で、かんかん照りで、たしか国見峠を過ぎた頃の道路わきの温度表示が35度になっていた! 北上していることと岩手から秋田へは山を抜けるので涼しかったが、平野部に出るとやっぱり暑かった。






祖母の家といっても祖母は家には住んでいなくて、もう何年も施設で暮らしている。この日はともかく家に行き、スーパーで調達した秋田風のお惣菜などをおかずに晩ご飯を食べて、前に誰かが来てから何ヶ月も使っていない畳を拭いてから布団を敷き、お風呂に入ってバタンキュウ。
翌朝は5時過ぎに目が覚めて、カメラを持って裏の畑に行く。昔から畑を手伝ってくれているてっちゃんが今も世話をしてくれているので、8月の今は夏野菜がたわわに実っている。朝ご飯用にとトマトやきゅうり、オクラを採っていると、ものすごい勢いで蚊が寄ってきたので、私の血と野菜のトレードみたいになってしまったけれど、カラダを張って採ってきた朝摘み野菜のサラダはおいしかった。



洗濯、掃除とそれぞれに仕事をしたあと、物持ちのいいおばあちゃんの古い古い洋服を見て、かわいいプリントの夏服などを何着かもらうことにした。祖母が若い時分に着ていたらしい昭和20〜30年代の洋服は、リメイクしたら普段着にできそうな気がするし、布地として見ていてもすごくかわいい。アレンジしてみたいイメージが湧くと、お裁縫の腕も、もうちょっとマトモな仕上げができるようになりたいなとやる気がでる。そうはいっても、時間をみつけてぼちぼちやるしかないのだけど.....、楽しみがふえました。



そういえばもっと若い頃の祖母の写真では着物姿で赤ちゃんを抱いていたから、おそらくそのころに女の人の日常着が和服から洋服に変わっていったのでしょうね、なんだか不思議.......。


2010年8月9日月曜日

来場感謝!

〜トニカク文字イリ〜ポストカード展
無事終了いたしました。
暑い最中、おいでいただきまして
ありがとうございました。

2010年8月4日水曜日

ポストカード展でみつけたもの。



昨日ポストカード展で収穫してきたカードたちです。

ぐるっと一周見て回ってから、
気に入ったポストカードを手に取っていたらこんなに!
色々工夫してアイデアあって面白いです。

テキン部のポストカードいいですよ〜〜
部屋の正面にはテキンちゃんも
鎮座ましましてお出迎えしてくれます。


それにしても黒猫がみんな
うちのジジに見えるという病は治ることはない?
モデルはアズちゃんだろうとわかっているのにねぇ。


2010年8月3日火曜日

新作ポストカード出来ました。

やっと新作のポストカードが刷上がりました。
予定より遅れてしまいましたが、本日スタートの
ポストカード展には間に合いました! よかった!


実は今回はじめての2色展開なのですが、
茶色の「アースブラウン」
緑色の「モスグリーン」
になりました。

植木鉢の乾いた土に水をあげたときに
土の色がなんともいえずいい色で、ほっとして、
ああこの色にしよう! と思いました。
それなら、緑は苔色でと
すんなりモスグリーンに落ち着きました。



さて、この2つのポストカード、
文字デザインはほとんど同じデザインです。
どこが違うでしょうか?

1段と2段組み。

はい。もちろんそうですが、
ほんのちょっと、
もっとほんのちょっこっとの調整をしています。

わかりますか?


本物で確かめたいという方、どうぞ
トニカク文字イリ ポストカード展にて実物をじっくりご覧くださいませ。

8月8日まで開催です。