2011年7月23日土曜日

ルーツ

地震の為3月に父の法事に行けなかった。
罰が当たらない様に、7月は実家に帰へろうと思い少しの土産とA-4に下書きしたメモを数枚カバンに入れて帰省した。仏壇に手を合わせてなんとか格好をつけ、一晩泊めてもらい帰る朝の時間を利用して母に持参したメモを見てもらい、父の葬儀の際に親戚の若い子たちが出席して頂いた人たちが何処の人か分からないという事を言っていたのでこの際にまとめてみようと思い、自分の知っている範囲で書いてみたと切り出したら、彼女はどっこいしょと立ち上がり奥の方に行き引出しから紙片を持って戻って来た。自分は子どもの頃から家と人の流れを親に聞かされて育って来ていると言い、メモを見ながら私の図面の線を直し、名前を入れ替えてくれた。簡単に終わるかと思ったが話を聞きながらの作業は一時間半も掛かった。その間も18で東京に出た私の知らない話を幾つか聞かせて貰いこの時間は久しぶりの母との良い時間となったと思う。
東京に戻り図面を書いていると、私の中で点在していた人たちが一本の線でつながって行くのがミステリーの謎が解けるようで快感だった。そんな人々の中で私は活かされて来た事を改めて考えさせられた夏であった。


マサ

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